自動車運転において、一時停止は非常に重要です!
交差点やその周辺で発生する交通事故の約60%が関連しています。
特に死亡事故の多くは出合頭事故であり、その原因の大半は一時停止を怠るか、一時停止しても安全確認が不十分であることが挙げられます。
一時停止の目的は、相手の存在や行動を確認すること。
形式的な停止だけでなく、完全に車を停止させ、左右の安全確認を行うことが重要です。
1秒程度の停止は一時停止とはみなされません。安全確認には2~3秒程度の時間が必要とされています。
自己中心的な態度ではなく、周囲のドライバーとの共有の安全を考慮して、一時停止を守りましょう。
≪正しい一時停止の方法≫
- 停止線の前で完全に車を停止させる。
- 2〜3秒停止する。
- 左右確認を行う。
※手本としたい一時停止の方法として「2段階運転をする」ことが挙げられます。
具体的には、「1.まず停止線でしっかりと停止する」「2.その後左右が見通せる位置まで徐行しながら進み、そこで左右の安全確認をおこなう」というものです。
一時停止違反は交通整理が行われていない交差点や交差道路の一時停止で運転に慣れてしまったドライバーが違反しがちな行為です。
≪一時停止の正しいルールや違反したときの反則金、点数、過失割合≫
- 指定場所一時不停止等違反:
- 交通整理が行われていない交差点など「止まれ」の道路標示や道路上に「止まれ」の指定がある場所で一時停止を怠った場合に問われる違反です。
- 違反点数: 2点
- 反則金:
- 普通車: 7,000円
- 2輪車: 6,000円
- 軽車両: 5,000円
- 特殊小型車: 5,000円
- 踏切不停止等違反:
- 踏切を通過する際、踏切または停止線の直前で一時停止を怠り、電車が来ていないかの安全確認をせずに踏切を通過した場合に問われる違反です。
- ただし踏切に信号機があり信号に従う場合は踏切の直前で停止する必要はありません。
なお、上記の反則金を納めなかった場合は3ヵ月以下の懲役もしくは5万円以下の罰金、さらに過失の場合は10万円以下の罰金が科されることになります。指定された場所では必ず一時停止をするようにしましょう。
運転中は常に交通ルールを守り、安全な運転を心掛けましょう。